梅毒の感染経路と潜伏期間
梅毒は、性病の中では最も有名なものなのかもしれません。梅毒は、もともとは、新大陸を発見したコロンブスがヨーロッパに持ち帰り、その後爆発的に全世界に拡がった病気だということも有名な話です。 梅毒は、梅毒トレポネーマ(スピロヘータ目スピロヘータ科)という病原菌に感染することで発症し、潜伏期間を経て症状が進行する病気です。梅毒の感染経路は、他の性病と同様で、腟、口の粘膜、皮膚などの小さな傷を通して細菌が侵入し、血液に入って全身に広がる、性交渉感染が主です。男性同士での梅毒の感染は、特に多いと言われています。口に梅毒の病変部分がある場合は、接吻でも感染することがあります。
【気になる梅毒の症状を分かりやすく紹介】
他の梅毒の感染経路としては、血液による感染や母子感染があります。母子感染は、死産・早産などの何らかの異常をともなうことがありましたが、現在は、妊婦検診が行われているため、ほとんどありません。血液感染に関しては、血液を3日程度冷蔵保存すれば、梅毒トレポネーマは死滅するため、近年では保存血液による感染はありません。梅毒陽性の血液は、輸血用および血液製剤の原料血として使用されることはありません。 梅毒の1期〜2期にかけては、非常に強い感染力をもつのですが、感染後3〜4週間の潜伏期間には、検査をしても陽性反応が出ず、感染を広げてしまう恐れがあります。梅毒に感染して潜伏期間を経た後は、3ヶ月、3年、30年ごとに症状が進行します。
梅毒の症状
梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌による慢性の全身性感染症で、治療薬ペニシリンが発見されるまでは、不治の病として恐れられていましたが、現在では早期治療すれば完治します。 梅毒は、症状のある顕性梅毒と症状のない潜伏梅毒に分けられますが、近年は入院や手術などの時の血液検査で偶然発見される潜伏梅毒がほとんどだといわれています。梅毒は、皮膚や粘膜の小さな傷から病原菌が侵入して感染すると、血液に入って全身に広がります。梅毒の症状は、男女とも同じで、4期に分かれます。感染力のある初めの2年が、1期・2期の早期梅毒で、それ以降の感染力がなくなる時期を晩期梅毒と呼びます。
第1期梅毒は、感染して2〜3週間で米粒状のしこりができます。また太ももの付け根のリンパ節が腫れることもあります。ただし、これらの症状は痛みがないために、気付くことなく消えてしまうことが多いのです。そのため、第2期梅毒の症状がでるまで、全く自覚症状が無いということになってしまいます。
感染後3ヵ月から3年くらいで、病原菌が血液に入り全身に広がった状態が、第2期梅毒です。第2期梅毒の症状は、太ももの付け根のリンパ節の腫れが大きくなり、顔や手足にピンク色の円形のあざができたり、赤茶色の盛り上がったブツブツができたりします。
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梅毒の治療方法とお薬
梅毒に感染している自覚症状がある場合には、医療機関で早期診断を行い治療してもらいましょう。医療機関で検査して治療を受けることが最善ですが、病院へ行く時間がない人や、病院へ行くのはどうしても抵抗があるという人は、自宅で匿名で検査を受けることもできます。梅毒の治療には、早期発見が大切ですが、発症まで約3週間の潜伏期間がありますから、検査は4週間後以降に受けましょう。パートナーの感染率も高いので、2人同時の検査が必要です。梅毒の病原体は、梅毒トレポネーマという細菌ですが、温度や湿度の変化に弱く、殺菌剤でも簡単に死滅します。
そこで、梅毒の治療方法としては、ペニシリン薬が効果的なのです。経口合成ペニシリン剤を、症状に応じた期間、服用することで全快します。梅毒の治療期間は、早期梅毒で4週間、晩期梅毒で8週間程度です。定期的な検査で、完治したか確認することも大切です。このペニシリンによる梅毒の治療方法は、梅毒トレポネーマを死滅させることが目的であって、梅毒血清反応を陰性にすることではありません。なぜなら、梅毒の感染期間が長くなれば、症状がなくなっても、梅毒血清反応は陰性にならなくなるからです。梅毒に感染しているとエイズウイルスにも感染しやすくなるため、HIV検査もあわせて受けることをお勧めします。
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